PAF通信 6号 天才ちゃん
JUGEMテーマ:アート・デザイン

 天才ちゃん検Τ鞠阿ずし
 描き始める3才、4才頃は、自分の腕の動きが作る描画活動に熱中する段階から、伝達の意味を持つ表現活動に進化していくと云えます。この頃は、同じものを何度も繰り返し描きます。つまり、それは、表現したものを、イメージしたものに近づける為の、認識作業と云えるかも知れません。しかし、この時期は、まだイメージしたものを描くのではなく、描きたい衝動の方が先にあって、後付するようにイメージが付いて来るようです。
 でも、イメージすると云うことは、記憶の組み合わせが、始まっている訳で、タイヨウ=ヒマワリ=ライオンと云う具合に形態や言葉遊びのように連動していくのです。しかし、脳の中では、言語に置き換えるように、限定的なものではなくて、イメージしたものの周りを漠然としたものが、素早く補完するように働いているのです。
 このようにお話しすると、こどもの生活環境は、とても重要なことになってくる訳ですが、慌てることはありません。こどもには、身体の成長と同じように、そのイメージを受け入れられる発達段階があるのです。つまり、身体にフィットする服が似合うように、心にもフィットするもの、興味があるものから、少しずつ受け入れていくのです。
 こどもにとって生活の中での経験は、とても重要ですが、詰め込みはいけません。先ほども云ったように、発達段階に合わせて、自主性を尊重しながら、ゆっくりとゆっくりとなんです。
 以前にもお話したように、形態として一番最初に手に入れるのは、円形ですが、その最も大きな要因は、腕の動きによるものです。つまり、描き易いものから認識されていくのですが、円から始まって、マンダラに類似する様々なものを手に入れていきます。
 このように、3才から5才の頃に手に入れた描画の概念は、その子の成長の証なんです。生活の経験から習得するものは、こどもによって様々ですが、5才の頃に造形の基本が出来上がると、概念化も一段落し、6才の頃には、描画活動の停滞化が、見受けられるようになります。つまり、3,4,5才の空っぽのお腹が概念で一杯に成ったのです。{空は青色、木の幹はちゃ色、葉っぱは緑色、水は水色}と云うように、その時、心に響く感動が無くても何でも描けるようになったのです。
 この停滞期に刺激を与えるのが、[概念くずし]と云う方法です。これは、成長で勝ち取ってきた概念を否定するのではなく、例えば、葉っぱが紅葉した頃に、「木の葉は緑かな?」と問い掛けて、こどもが思い込んでいるものにもう一つ答えがあることに気付かせることです。5,6才になると、旺盛な自立心により自尊心も芽生えています。だから頭ごなしの忠告ではなく、「それでいいのかな?」と問い掛けてみるのです。こどもの描画活動の成長で、困難な時期が二回あるのですが、この概念くずしが必要な6、7才の頃と、こどもの絵から大人の絵に向かう写実期の10,11才の頃です。これを巧く乗り切ると、発達の階段を順調に上って行くことになるのです。
天才ちゃん
| けんおじ | 誰でちゃピカソ | 17:17 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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