PAF通信 7号 写実期
JUGEMテーマ:アート・デザイン

写実期

[概念くずし]の続きです。ここで概念とは、思い込み、記号化、カタログ化と云う言葉に置き変えられるかも知れません。幼児期を過ぎたこどもの成長に重要なことを、もう一つお話して置きます。

こどもの発達段階において、その子の心にフィットするものから、少しずつ受け入れていくとお話しましたが、これは、人に関しても同じことが言えるようです。その子が、様々な人に出会える生活環境に居れば問題ないのですが、両親や学校の先生くらいしか知らなくて、一人っ子であれば、人に接する機会を意識的に作って上げた方がいいようです。 僕の話で僭越ですが、PAF絵画教室は、20年前までビジネス旅館でした。常時、お客さんが居る環境で育った家のこども達は、人見知りの経験がないまま成長しました。  戦後、高度成長と共に核家族化が進み、両親とこどもの家庭が一般的になり、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんには、一年に一度か二度くらい会いに行くと云う具合に、こどもにとっては色んなことを経験する機会が少なくなった訳です。つまり、自分より強い人や弱い人の存在は、その子がいま持ち合わせている概念の修正と拡大を図る[概念くずし]の恰好の機会なのです。強い人に対しては、頑張りや憧れの気持ちを、弱い人には、優しさや労りの心を養うのです。

このように、概念の拡大が一段落する7,8才を過ぎると、それまでに手に入れた概念の一つ一つをリアルに探求する写実期に向かうのです。参考までにお話すると、まだ従来の概念の中に居る子と新しい概念に向かってる子を見極める方法は、目の前にチューリップを置いて、描かせると解ります。従来の概念の中に居る子は、チューリップを隠しても気付かないのですが、新しい概念に向かっている子は、もう一度確認する為に隠されたチューリップを探すのです。このようにお話すると写実期を迎えないと大人に成れないと言ってるようですが、実際は、大半の人が写実期を迎えないまま大人に成っているようです。それはつまり、写実だけが、絵画ではなくて、写実は、絵画の中の一つの方法だと云うことなのです。

感性のこと

No.5でピカソのお話をしましたが、ピカソの父親も画家だったようです。でも、13才のピカソのデッサンを見て二度と筆を握らなかったそうです。それほどのテクニックを手に入れたのですが、写実は表現の中の一つの方法でしかないことに気付いて、新しい感性を求めて、様々な表現に挑戦した人です。

作品を見るとき一番感動するのは、その作者の心の揺らぎが伝わって来るときだと思うのです。だから、こどもの絵もピカソの絵も、同じ目線で見れるのではないでしょうか。つまり、こどもの絵が感動を与えるのは、描きたいと云う気持ちが、他のすべてを上回っているからだと思います。手に入れた最小の物真似で、でも大半が自己流です。すなわち、感性の塊なんです。天才なんです。

凄い写実も驚きではあるのですが、ただそれだけのような気もします。でも、写実の扉を開くと、それはそれで、面白い世界でもあります。  (次号は写実期兇陵縦蠅任后)

写実期

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| けんおじ | 誰でちゃピカソ | 20:24 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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