ふるさとのお社(19)
 ふるさとのお社(19) 〜諏訪神社 

 「豊葦原の千秋長五百秋(ちあきのながいほあき)の水穂國は、
  我が
御子、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(まさかつあかつかちはやひあめのおしほのみみのみこと)の知らす(治める)國ぞ。」  (天照大御神)

去る10月9日の大同窓会、大変お疲れでございました。
われらが48会は総勢50人ほどでしたが例年の如く第2会場で賑々しく盛大に、相変わらず第1会場のメインステージの進行に関わりなく楽しいひと時を過ごさせていただきました。
いや〜盛り上がりました!二次会も30人以上の参加者で、遠くは金沢から駆けつけてくれた5組のI君も付き合ってくれました。
毎年こうして必ず1回は再会の場があるっちゅうのはとても素晴らしいことですね。個人的には途中から記憶が桃色の霞の中に溶けてしまいごめんなさい、友人諸君。
 ※みのる2010年11月15日の脱稿です。

さて、前回はスサノヲがクシナダ姫と結婚し新居を構えて歌を詠んだところまででしたね。

これよりスサノヲは、〈櫛名田比賣(クシナダヒメ)をもちて隱戸(くみど)に起こして(寝所で交わって)〉八島士奴美奴(ヤシマジミヌ)神が生まれます。
また(う〜ん・・、ここでなぜか突然出てきますが)大山津見神の女(むすめ)神大市比賣(カムオオイチヒメ)を娶って生める子が、大年神(オオトシノカミ)と宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)の2柱でありました。

この大山津見神ですが、イザナキ・イザナミの御子で文字通り山の神様とされております。この神を祀る本源の神社である伊予(愛媛県)の大山祇(大三島)神社の社伝では山・海兼備の神様ということになっておるそうです。

スサノヲは須賀の宮よりまたしても遍歴して伊予の姫神と再婚したのでありましょうか?

よくわかりませんが、のちに出てくるスサノヲの血をひく沢山の神々(八十神)が生まれるためには大山津見神の血脈と長い年月が必要だったのかもね。

古事記ではこの後のスサノヲの消息ははっきり書かれておりませんが、お馴染の因幡の白ウサギのお話があり兄神にいじめられとうとう根の堅州の国に逃げ込んだ己が6代の孫である大國主=大穴牟遲(オホナムヂ)に試練を課す、根の堅州国を治める神として再登場いたします。(後述)

一方、日本書紀では「須賀に新宮を建てられ、歌を詠われたあと夫婦で睦言をされて、子の大己貴(オホナムヂ)神を生まれた。そのあとイナダヒメの両親に名を賜り自分は根の国に行かれた。」とあります。

・・・あの、両書共にきちんと“夫婦の交わりをされて”神が生まれたと書かれておりますので時はかなり有史時代に近付いてきたようですね。

さてそこで童心に帰って出雲のお隣因幡の国のお話を。

おきの島に住む1匹のウサギさん。どうにかして対岸の本土に渡りたい。どうしたもんかと思案しておりました。

そこに折よく通りかかったのがワニさんの一群でありました。

じつはこのはなし、神話というか童話というかそんな話に多い勧善懲悪・正直者が最後には幸せになる寓意性の高い心温まる物語でありますが、いきなり日本海で“ワニ”の登場であります。

ワニはいくらなんでもなかろうということでサメだろうということですが、後に述べるようにサメが整列するか?という問題があるのよね・・・、それはともかく。

「もしもしワニさん。あなた達の仲間は沢山いるのね。私達も結構多いのよ(ちなみに兎は多産ですね)。なんだったら数比べしてもいいわよ。」

「そんなことができるのだったら面白い。どうやるんじゃ?」

「じゃみんな並んでね。あの向こう岸の方へ1匹ずつ並んだなら私がその上を跳ねながら数えて行くから。」

「よっしゃ。」と気のいいワニ達でありました。

その頃はまだ動物達は異類同士であってもの共通の言葉が使えたようで・・。

ウサギさんはワニの背中を大きな声で数を数えながら跳ねて行きましたが、もう少しで向こう岸に着きそうだという時になり、なんとしたことでしょう、

(たぶん余りに思惑通りに行ったので、チョ〜思い上がったのでしょうか・・であれば余りに軽率であります、というか、じゃないと話が進まんけど)

こみ上げてくる笑いを噛み殺しながら「何ておマヌケなワニさん。わたしが海を渡りたかったからあなた達を利用させてもらったの。ホントおひとよしね〜(ワニだけど)。」

それを聞きつけないほど馬鹿なワニではありません。

サァと行列が割れるや海に投げ出されたウサギさんの毛を寄ってたかって嘴(?)でむしり始めました。

あ、海に落ちた時点でワニでもサメでも相手はウサギなんだし普通当然食われてしまうはずですが、言葉の通じる者を食ってしまうという野蛮なことはできなかったかも知れませんね。でなけりゃそもそもワニサメに似たイルカだったのでしょうか・・ヤレヤレ。

ということで古事記では大国主命編として、さめざめと泣いている哀れな裸のウサギさん(=稲羽の素兎)が袋を背負った大穴牟遲(オホナムヂの)神=大国主命と出会うところから話を起こしております。

その続きはまた次回ということで、乞う!ご期待。

亭主敬白

| けんおじ | みのるの古文書談義 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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