みーしゃんのよんでみ亭 東海道五十三次めぐり(11)
大磯から 小田原まで 4里(中)

いよいよ12月に入りせわしない候となりましたが、皆様にはいかが
お過ごしでしょうか。 (※けんおじ注:2004-12-01の脱稿です。)

今年の紅白に、マツケンサンバのブレークで松平健(50歳!)の出場が
決まりましたね。只今放映中のテレビ番組“忠臣蔵”でマツケンは念願だっ
たという大石内蔵助役を演じております。
ということで今回は蓋開けに忠臣蔵に関するものを少し。

時は元禄15年(1702年)12月15日の未明、本所吉良邸から怪しい
一団が出てまいりました。服装はまちまちでありましたが、みな一様に浴び
た返り血が黒々とその服にこびり付いております。
やがてかれら元赤穂藩家老大石内蔵助良雄(44歳)以下46人(または47
人)の浪士は隅田川を渡り芝高輪の泉岳寺に辿り着きました。

泉岳寺

ここには前年3月切腹した赤穂藩5万3千石元藩主浅野内匠頭長矩(36歳)
の墓がありましたので、その墓前に*高家筆頭4千2百石吉良上野介義央
(62歳)の首を供えるためでありました。
  *高家・・・江戸幕府の職名。足利氏以来の名家で典礼・儀式を指導
        する家柄。
        他に武田氏や畠山氏など。吉良氏は足利一門中の名家。
        禄高は低いが家格は大名並み。
        また大名からの付け届け多くリッチ。

墓1墓2
 
翌年の2月4日、各藩に預けられていた46人が自刃。殿様の墓所の隣に
葬られました。
左が内匠頭。右は内蔵助の墓(大きさは殿様の1/4くらいですが唯一屋根付
き、勿論後世のもの)。

ふつう赤穂四十七士といわれておりますが墓は46基しかありません。
仇討ちが成り、大目付に提出した口上書(主旨書)には47人の名がありまし
たから、残る一人足軽の寺坂吉右衛門が消息不明。伝令に走ったか逃げたか
謎であります。
また吉良家の方はというと、討ち入りで死者6名、負傷者30名以上の大失
態。養嗣子の義周は、義央の首をとられ自身は逃げ惑ったという咎で領地没
収の上お預けに。吉良本家は断絶しました。
結局浪士たちは見事本懐を遂げたわけですが、縁座制のため浪士たちの子で
15歳以上の男子は伊豆大島へ遠島。それ以下の男子も15歳を待って遠島
(ただし僧籍に入れば免除)という厳しい処罰を受けております。
この年5月、大坂では近松門左衛門作『曽根崎心中』がはじめて上演されま
したが、これが大当たり。これに影響を受けたか“心中”が大流行します。

 心中があるでつよくもしかられず
   死に切ってうれしそうなる顔二つ

こんな風潮を幕府が見過ごすはずもなく将軍吉宗の享保8年(1723年)、
相対死(あいたいじに)禁止令が出されます。
・2人死後死骸とりすつべし
・1人存命なら下手人(打ち首)、死骸は埋葬許さず
・2人存命なら3日間市にさらし別々に非人手下へ
江戸で、3日間後ろ手に縛られた男女がさらしものにされたという場所は、
日本橋橋づめの高札場隣でありました。
好きあった二人のなんと哀れな姿―またその行く末。
      
 日本橋死なぬを惜しく言うところ

で思い出しましたが中国のいつの時代だったか・・こんな刑罰がありまし
た。
罪を犯したら、その男の妻を女郎に落とし、男にはその女郎屋で客の世話を
させるというまことに酷いもの。ときにお上は酷薄無残であります。

という風なことを書いてまいりますと、いかに今が住みやすいか・・。

―紀伊国屋書店全国店舗集計小説ベスト3(11月23日付け)―
      1位  いま、会いにゆきます。
      2位  電車男
      3位  天使の梯子

売れる小説は恋愛小説だけ―という状況だそうな。住みやすくともえらく
セツナイ今なのね。

さて“心中”といえば、飯盛女と客との心中も当然ありました。
天保5年(1834年)から7年まで足掛け3年、三島宿に滞在しておりまし
た江戸在住の医師森山道庵のはなし。
彼は心中の現場に15回も立ち会ったことにつづけて、
 「おかげでいろいろおもしろいことを知ることができた。たとえば、
  女は美人であったためしはない。それに客の男に迫られて心中す
  るものはほとんどいない。男から発意した場合は十中八九無理
  心中だ。それも惚れ合った真の心中は皆無である。」

 「美人でない。お客が少ない。借金がたまる。勤めがつらい。そこ
  で生きていても仕方がないと考える。自殺しようと思うが一人で
  死ぬのはさみしい。道連れがほしい。相手は男であれば誰でもい
  い。」

 「遺書の文面はふしぎなほどよく似ている。『ずいぶんお世話になり
  ました。のっぴきならない事情があって死にまする。あいすみま
  せん。』まるで判を押したようである。」

 「毒をあおぐにしろ刃物を使うにしろ『南無阿弥陀仏、せーの』と
  けっして一緒には死なぬものだ。必ず女から先に毒を飲みもする
  し切られもする。いざという時になると男より度胸がすわるもの
  とみえる。」

 「心中は、春から夏への新緑時分と、秋から冬への木枯らしの時分
  が最も多い。じっとり汗ばむ大暑の候や手水鉢の水も凍る厳冬の
  ころにはメッタに起きぬのは妙だ。」

 「もうひとつ妙なのは、どこかで誰かが心中すると、必ず2,3件
  心中沙汰が引き続いて起こることである。」
       (本文中は心中ではなく情死になっております。)

えらく引用が長くなりましたが如何だったでしょうか。
最近の、ネットで知り合った赤の他人同士による道連れ自殺ともどこか重な
っているような・・・。きわめて現代的な情動なのかもしれませんね。

というところで今回も、まことに申し訳ありませんがTIME OVER
次回こそは小田原編に辿り着きたいものです。それでは。
                            亭主敬白

兼定興産のホームページ
http://urban-green.jp/
も覗いて下さい。 「屋上緑化」が満載です。


| けんおじ | よんでみ亭 | 21:54 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |









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