兼定興産社史 (16)旭化成延岡工場への販売
うまく下水用に集塵生石灰が流通するようになりました。
しかし、まだまだ集塵生石灰の発生が多く、更に拡販が必要です。先代社長(父)がサンプルを持って九州内を回っていたときに、消石灰専用車が旭化成延岡工場へ入っていくのを見つけます。
父はダメもとで、旭化成支社購買へ飛び込んだようです。
購買担当を目の前にして、
「生石灰の方が消石灰よりも成分が高い。消石灰と同じ粉である。」
と言いながら、アルミの灰皿に水を入れて、更に集塵生石灰を入れるとたちまち発熱して消石灰に変わることを実験して見せたそうです。

当時の化学工場では生石灰を使わずに消石灰を使うのが一般的でした。理由は生石灰は発熱するのに対して、消石灰は発熱しないので、安心して使用することが出来たからです。
しかし消石灰(Ca(OH)2)を購入するということは、水も一緒に購入していることになり生石灰(CaO)を購入するよりも結果的には高いコストでCaを購入することになります。
当時の旭化成延岡は大分地区の複数メーカーから消石灰を購入されていましたが、大分地区の石灰メーカーの結束力が強く、価格交渉では難儀されることもあったようです。
そのような状況の時に圏外の久留米から集塵生石灰の使用の提案をしたのが弊社でした。
旭化成購買担当者の方は、価格メリットと購買戦略の両面で兼定興産からの集塵生石灰を利用することを検討され、延岡各工場(火薬工場、レーヨン工場、ベンベルグ工場)の担当者と打ち合わせをされ、火薬工場、レーヨン工場への納入が開始しました。

ここに、出水製紙、福岡市下水処理場、旭化成延岡工場の安定的な集塵生石灰の使用顧客の確保ができ、弊社の工業関係石灰の礎が整うことになります。
後年は、住友金属小倉製鉄所の生石灰専業メーカーである、住金小倉鉱化(現在の住金リコテック)の集塵生石灰も一手に引き受けて、上記のレーヨン工場へ納品することになります。

兼定興産のホームページ
http://urban-green.jp/
も覗いて下さい。 「屋上緑化」が満載です。
| けんおじ | 創業60周年 兼定興産社史  | 22:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









http://blog.urban-green.jp/trackback/695858