ミーシャンのよんでみ亭 東海道五十三次めぐり(54)  
宮から 桑名へ 海上7里  佐屋まわりの陸路もあり

 〜六道めぐり その1〜

いやはや早いものでもう9月であります。
みなさん如何お過ごしでしょうか?
 ※けんおじ注:ミーシャン2006-09-05の脱稿です。

64といえば「当たるも八卦、当たらぬも八卦」でお馴染みの易経64卦がよく知られておりますが、古代インドでは64という数字は人間の急所(マルマン)の数だったそうです。 
このマルマンになにかが触れると、激しい痛みを起こしてその人間は必ず死ぬといいます。
したがって「死穴」「死節」と訳されるマルマンは、漢訳仏典では音写されて「末摩」となりました。

・・・わたし生来痛みに弱いタチでしたがこんなにも酷い痛みだとは思いもつきませんでした。まるで死んでしまいそうなくらい・・いえ、実際死んでしまったのですが。
「断末摩」の苦しみを味わったわたしは、ふと気づけば真っ暗な山道を歩いておりました。

大酒飲みで煙草好きであったわたしが医者に肝臓ガンのため余命半年と宣告されて、あれから1年。
病院のベッドの上で言いあらわせない苦痛を味わった後フッと軽くなり、自分の体を取り巻いて泣いている家族の姿を病室の天井近くからぼんやり眺めていたのが今生の別れ。いや前世の最後の記憶でありました。

ただひとりトボトボと暗い山道を歩き続けておりましたが、ここが「死出の山」であることはなんとなく分かりました。
どのくらい歩くのだっけ?そう、800里とモノの本には書かれてたな。中国の単位だから400kmくらいか。むかし48会のコラムで書いてた東海道中の江戸から京都までと一緒やね、
とか思いながら歩き続けておりますと、向こうに関所らしきものが見えてまいりました。

 そこでは、生前殺生の罪を犯さなかったかを聞かれたようですが、どうもハッキリしません。誰に聞かれたのかも朦朧として・・。でもたしか夏には蚊を打ってつぶしたしゴキブリもスリッパで叩き昇天させたし、カエルも間違えて踏んづけたかも、と弁解してたような・・。
 わたしが死んで7日目のことでした。

それからまたしばらく歩いていました。
すると前方に川が見えてきました。
はあ、これが三途の川か。とするとこっち岸が賽の河原なのね。

案の定、大勢の子供達がそれぞれ一生懸命小石を積んでいます。
年端も行かぬ幼子が石を積み上げて塔を作ろうとしているのですが、ようやく石を積み塔を作りあげてほっと安堵した途端、冥途の鬼が飛んできて鉄棒でその塔を壊してしまうのです。鬼は驚き悲しむ子供に向ってもう一度石を積んで塔を作るように命令します。子供達は泣く泣くまた石を拾って積み始めます。そうしなければ鬼にその鉄棒で打たれるのです。そうやってやっと積み上げ終わるとまた鬼が現れて・・・。

これがわたしには分かりませんでした。
鬼の言うことにぁ、「幼くして死んだ子供の罪は重いのだ。第一におのれの死のために父母を嘆き悲しませた。また生前善行も積まずして、仏の教えも聞くことが出来なかった。であるから子供らは三途の川を渡れないのだ。その罪をあがなわせるための布施として塔を作らせておる。そしてずっとここにいて石を積まなければならんというのは子供の親の善行が足りないからだ。恨むなら早死にした自分を恨め。また悲しむだけで善行の足りない親を恨めばいいのだ。」
ううう、厳しいお言葉。
でもよく理解できません。子供達は皆が死にたくて死んだわけじゃない。
またどう考えても大人のほうが罪深いのでは?
わたしも、いい年だけど前世に老母を残してきたし善行も積んでないし、ましてや仏様の教えに従ってきたわけじゃないから、どうなんでしょうね。この川を渡れるかしら。

子供達には、しかしながらお地蔵さんがいらっしゃいます。お地蔵さんがこのかわいそうな子供達をお救いなされるそうです。
残念ながらわたしはここでお地蔵さんとお会いすることが出来ませんでした。(つづく)
 
   〈参考;ひろさちや著『仏教の世界観 地獄と極楽』すすき出版〉

【桑名】 〜七里渡口〜
桑名1

 宮宿から桑名まで木曾・長良・揖斐の3本の川を渡るという不便を避け、海上を舟で渡るという七里の渡。松平越中守11万石の桑名城物見櫓の前で帆を下ろし右手の渡し口へ向う舟を描いております。渡し口を上ったところに伊勢神宮一の鳥居が立っておりました。名物はやはり、その手は桑名の“焼き蛤”。今時使わなくなった言い回しではありますが。
桑名2
   
 * 私しや桑名のやきはまぐりよ
       ぬしにわられて水をだす *

 「桑名は苦ハ無(な)にて此所の女陰門
  穴広くしていかなる大男根といへども
  是にのぞませ一推(ひとおし)推せバ
  苦ハなく這入(はいる)なり依て苦ハ無の名有(あり)と
  されバ名物大蛤をあきなふ」

  書入れ/さァこのなかへはいつてはやくあたためてくんねへ
      なんだかだかつてゐねへとはださむくつてならねへようた

     /アレまたあんなきやすめばつかり
      にくらしいほどほどかいいよ

今回は、どうも言葉遊びがメインみたいでイマイチいやらしさに欠けておりますことをお詫びしつつ、是まで。
ではまた次回、三途の川渡しからお送りいたします。
                             亭主敬白

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| けんおじ | よんでみ亭 | 16:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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