ミーシャンのよんでみ亭 東海道五十三次めぐり(66)
大津から 京師へ 3里
   〜六道めぐり その11〜

さあて天候不順のせいで桜の開花日がわからなくなって参りました。
妙に温かったり一転寒くなったりで風邪をひきやすい今日この頃、みなさまにはいかがお過ごしでしょうか。
(けんおじ注:ミーシャン2007-03-22の脱稿です。)

思い返せば3年前。
平成16年7月2日に初めて江戸は日本橋を旅立ってより東海道をトボトボと京へと上ってまいりましたが、この旅もいよいよ終着点、京は三条大橋でめでたく“あがり”という運びになりました。(ただし広重版)

これも偏に読者の皆さま、ならびに管理人様の御寛容のお陰にて筆者まことに感涙にむせ返っております次第でありますが、さて3年前に何をしていたかとなると記憶はすでに霧の中、おそらくは4年前と同じように過ごしておったと思われ、では来年の今頃は如何?と思えどもきっと今年と同じように過ごしておる・・という詮方ない日常にあって、月に2回ずつ性懲りもせずショーもないコラムを書いて参りました。いやはや文字通り軟派で文弱な筆者にここまでお付き合い頂きまことにありがとうございます。

さて、このシリーズで途中までご紹介していました『東海道中膝栗毛』では、弥次さん喜多さん一行は東海道四日市宿の追分立場より伊勢街道に入っております。
伊勢街道の宿場は大神宮に向って順に、神戸(かんべ=鈴鹿市内)・白子・上野・津・雲津(津市雲出)・松坂・小俣(おばた)・山田(伊勢市)。
この山田に伊勢神宮がありヤジさんキタさんもめでたく参詣しておりますが、この町には古市(関の山)という郭街があって大いに繁盛し、江戸の吉原、大阪新町、京都の島原、長崎丸山とともに江戸時代屈指の遊所であったそうな。それがまた外宮にお参りしてのち内宮に向う道筋にあったというけしからん話で、当然ヤジさんキタさんもドンチャン騒ぎをやらかしております(詳しい描写はないけど)。大体大神宮参詣の方が“付けたし”という輩が多かったというのもこれまた歴史の真実でありました。

    伊勢参り大神宮へも一寸寄り (古川柳)

じゃあちょっとその内の一軒に登楼してみましょう。

「おやま(女郎のこと)残らず出て次第よくならぶ。大方十五六人・二十人ばかり也。壱人毎に客へ盃をさし、そのうちに弐人三味線をならし、衆妓皆同音に唄ふ。
その妓のなかにて客の目にとまりし妓を相方と定め、その定まりし妓はハット立ちて客の傍らにすはる也。残りし妓は猶席に有りて三弦をひきうたひて興を添える。その内に追々客あれば、妓は五六人別れてその客をもてなす也。
閨房に入るの時にいたりて衆妓皆退散す。それ迄は衆妓悉 (ことごと) く席上にありてほしゐままに貪り食ふて遊ぶ事也。これ古市の一風といふべし。」 (滝沢馬琴『羇旅漫録』より)

あは、往時が偲ばれますね。基本システム自体は今も変わらないようですが(と聞き及んでいます)。
一方お伊勢参りへと出かけた亭主の留守を預かる女房はというと、

    ヌッと入れまず抜いてみる伊勢の留守

伊勢参りの留守に間男をすると、バチがあたって抜けなくなるという俗信があったのでとりあえず用心したものと見えます。多少負い目もあったのでしょうけど。
そんな事も知らずに旅から帰った亭主、

    留守中を知らぬがホトケ礼を言い

間男は隣に住んでいた男だったのでしょうか。
これで丸く収まったならこれでもいいかァ。というのも、最中に亭主が帰って鉢合わせ、てなことになると、

    間男と亭主抜き身と抜き身なり

亭主の方は本物の刃物を持ち出すという景であります。まあ、なにしろ不謹慎なお話で。

こうして参宮を終え古市で歓楽を尽くしたヤジキタ2人組は「足曳(あしひき)のやまと路を廻り、青丹(あおに)よし奈良街道を経て山城の宇治にかかり」いよいよ京へ入ります。

【京師】〜三条大橋〜
京都2

江戸日本橋より126里6丁1間(496km)、徒歩でおよそ2週間かけ、ようやっとここ京都の三条大橋に到着いたしました。背景の山は東山三十六峯であります。すなわち都側から東を望む景であります。山腹には清水寺が見えますね。

ということで歌川広重の『東海道五十三次は』これにておしまいでありますが、『東海道膝寿里日記』は次回【島原】まで足を延ばしますのでお見のがしなく。

京都1
    
  *花のミやこのいろかを志たひ
      あづま男のふたりづれ*

 「大内はいろどころなればくわん位といへども
  ミな淫事をかたどる
  まづ男根(へのこ)ハ大なごんがよし陰門の穴ハ中なごんを尊ぶ
  陰毛ハ少々くじるに四ほんハあくどし
  交合(とぼし)ハ一夜に三位(さんみ)にかぎる
 淫水ハだらだらと参内(さんだい)
  五位六位の人といへども小便ハじょろじょろ」

  書き入れ/いもが陰門(おんこと)ハあしひきの
       山よりふくれているさかひひさかたの
       そらわれがよう見えわたりていはんいはん

      /うばたまのくろまらよりもよいじやあろが
       あまとぶかりたかがいつそ
       あぢよふおますわいなア

という奇怪な、ヤンゴトなき人の京(みやこ)言葉でありました。

では“○△◎(友人の店の名前です。)”主人の一日も早い復帰を祈りつつ今回はこれにておしまい。またね。                      

亭主敬白


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| けんおじ | よんでみ亭 | 10:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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