ミーシャンの東海道五十三次めぐり(67)
京都
〜六道めぐり その12〜


花散りて木間(このま)の寺と成りにけり (蕪村)

知らぬうちにあっという間に満開になった桜の、無粋な春の嵐による酷い散らされように人生のはかなさを噛みしめる今日この頃、皆さまには如何お過ごしでしょうか。
※けんおじ注:ミーシャン2007-04-09の脱稿です。

せわしない日常の寸隙を縫って、はらはらと花散る下で往く春を惜しみつつドンチャン騒ぎというのはホンナコツよかですもんね。
わたしも毎年小頭町公園に行っておりますが今年も去る1日花曇のもと早速出かけましたが、今にも降り出しそうでしたので早々と切り上げてまいった次第です。まァ雨に濡れしずくを帯びた花もしっとりとした風情があってよろしいのですけども・・。でへ。

桜狩美人の腹や滅却す (同)

“花狂い”とか申して花に魅せられた類の人種がおります。
上記の句は、その花狂いの人が桜狩ののち (または最中) の逢瀬で美人のからだによって、桜の精の蠱惑(こわく)を退けてもらったと考えるか、はたまた字づらどおり、桜を愛でるうちに“美人の腹”に対しての煩悩が霧散していったのか、なにしろえらく艶な句であります。
しかし『腹』という言葉を持ってくるのはすごいですね〜。桜の花弁から美人の腹を思い浮かべたのか、単に花と腹の語呂合わせかしらん。
“滅却”ってのはもちろん武田家滅亡の折、信長軍に焼き打ちにあった甲斐の恵林寺とともに炎に包まれながら快川和尚が遺した喝の一節「心頭滅却すれば火もまた涼し。」を連想させますね。
ともあれ花に狂うのも美人に狂うのも煩悩の致すところでありまして。
まことに歳を重ねるほどに煩悩は深まっていくようでありまして・・。で〜。

では風流はこのくらいにしまして。いざ京の都へ。

「名にしあふ京女(じょろう)とて日本六十余国のうち女の品は此国を以って最第一とす。
風土によりて其のきしつ(気質)ゑん(艶)にやさしく、美顔艶麗にしてきめこまかく、つややかにしてしら玉のごとし。
是にしたがひ玉門も又上開多く、玉縁(いんもんのふち)やわらかく羽二重にさわるごとくすべてはだ合(あい)すべすべとしてきよらなる事、たとふるにものなし。殊に陰情深くして閨中のもてなし余国の女にたぐふべからず。異国は及ばず、我朝に男と生まれたらんもの一度(ひとたび)なりとも京女郎の玉門の味を知らずんばあるべからず。
されば年老いぬうち東海道を修行し、其の国々の味を心み(試み)、上京して京女の陰中に気をやりて男の本意をとげ玉ふべし。」  (『旅枕五十三次』結びの言葉)

「知らずんばあるべからず」などと言われたからにゃあ、いくら生真面目な私でも年老いぬうちに修行をば・・と思い京都へと出かけて参りました。

京

3月末の京都は寒うございました。
で、円山公園や高台寺の枝垂桜でさへ未だツボミでありました。ただ平野神社の『魁桜』だけが見ごろだということでイソイソと出かけた次第。金曜の夕方五時ということで見物客もちらほら。
ここの裏手には緋毛氈を敷いた縁台がずらりと並び、すでに花見客目当ての臨戦態勢が整っておりましたのでそのうちの一台に腰をおろし、オデンに熱燗。
傍にすっくと立つ桜はまだ一輪も花開いちゃいませんでしたが、暮れなずんでいく境内に燈るボンボリに薄っすらと樹影が浮かび上がり、熱燗の酔いが廻るにつれいよいよ陶然。
これでそばに美人がいれば・・なんてことは些かも思わず、少々早い京の花見を堪能したのでありました。(で次の日の夜もここで花見。スキね〜)

翌日、宿の界隈を早朝散歩いたしました。
コーヒーでも飲みたいなと思いマックやミスドを探しましたがなんせ早朝7時前で未だ開店前。
と、50メートル先に喫茶ナポリの看板を発見。うう、名前も、よく見れば構えも古式豊かね。
おずおずと店に近づくとドアに貼った紙にモーニングサービス/コーヒー200円(6:30〜10:00)とあるではありませんか。すげ〜ェ6時半から開いてるのね。まァ値段が値段だし、と意を決しておずおずと店内に入りました。
・・・んん、そこは。
紫煙たなびくその雰囲気は私が知る限り35年前と変わらない紛れもない「喫茶店」。ただひとつあの頃と違うのは、満席のボックスに居並ぶ客は御年配の紳士淑女の方々。
嬉しいことに半数の方が御喫煙。まさに大人の社交場でありました。時に土曜の朝6時50分。
でその翌日、よもや日曜は6時半から営業はしてないだろうと思いまたも散歩の途中店を覗いたところ、見事に営業中。迷わずドアを開けた私でありました。
よかにぃあ〜ァ。京都って。
ちなみにこの店、千本中立売交差点角すぐ近くにあります。

【 島原 】
島原
   
 *大門口 見かえりのやなぎの図*

 「都随一の遊所にて太夫(たいふ)の玉門しぼミつき
  薄毛のうちにハじやこうを焚きこめいとも尊とき
  内ももなればたとへ千金のきんたまはりかたの
  美悪(よしあし)にいろをしま原の名にめでてよし」

  書き入れ/こちよむきんかい
        なんじやいなァ
    
      /どうなとさんせ
        お前のじゆうになろわいな

ということでめでたく『東海道五十三次膝寿里日記』もおしまいとなりました。今まで楽しんでいただけましたでしょうか。
次回より新企画としまして、何かをどうにかしたいと思っておりますのでまた宜しく御期待くださいね。
では、●●主人の一日も早いカムバックをお祈りしつつ今回これまで。

                        亭主敬伯

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| けんおじ | よんでみ亭 | 15:46 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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